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今週の進捗 — 2026/6/29 週

今週のハイライト(2026/6/29 週)— アイサン工業 手書き請求書の読み取り・確認・承認システムをデモ公開:スキャン → 読取OK → 内容OK → 台帳 → 集計

全体

各プロジェクトの詳細は、以下の見出しをクリックすると開きます。

アイサン工業 手書き請求書 — スキャン → 読取OK → 内容OK → 台帳 → 集計

塗装・防水工事の アイサン工業 では、現場ごとの請求書が赤い専用フォームに手書きで起票されます。これを後から人がもう一度読み、数字を拾い、合っているか確かめ、承認する——という作業が毎月くり返されています。今回つくったのは、その流れをそのままデジタル化し、人は 確認と承認に集中 できるようにする業務システムです。

進め方は 5 ステップ:

  1. スキャンを取り込む — 請求書 PDF をアップロード。複数ページはページごとに 1 枚の請求書として自動取り込み。今回はデモとして 6 社・22 ファイル・106 ページ を一括投入し、全数の自動読み取りまで完了しました(1 ページあたりの読み取りコストは約 0.3 円)。
  2. 事務が「読取OK」 — 左に元のスキャン画像、右に読み取った文字を並べて確認。違っていればその場で直せ、納品・取付の印は画像を見ながらチェックするだけ。まちがえても直せる 安心設計です。
  3. 営業・経理・社長が「内容OK」 — 事務の確認が済んだものを、各自の立場で承認。自分の役割の承認だけ ができ、「誰がどこまで承認したか」が画面で分かります。
  4. 台帳 — 全請求書の品名・作業名を、得意先・現場・作業日とともに 1 つの一覧に。「確認済だけ」「承認済だけ」「作業日の期間(今月・先月・過去 30 日)」でしぼり込めます。
  5. 集計 — 同じ絞り込みのまま、販売価格・売上原価・日別の請求件数をグラフで見える化。

読み取りは 画像処理 + AI(Gemini)の二段構え です。赤い専用フォームを画像処理で消し、手書きだけを抜き出して整えた「読みやすい画像」を AI に渡すことで精度を高めています。納品・取付の「○」や取り消し線は AI ではなくインク量で機械的に判定し、AI の思い込みを抑えています。値を直すと、その範囲の確認・承認は自動でリセットされ、誰が・いつ・何を直したかの履歴も残ります。

今週の動き: 読み取り(OCR)の仕組みを社外の方にも分かりやすく解説するページを公開しました(→ 読み取りの仕組み(解説))。現在はアイサン工業様の現場でお試しいただき、ご意見を伺っている段階です。あわせて、将来のデータ連携 を見据え、アイサン工業様がお使いの販売管理ソフト 「商奉行 i11」 とのデータのやり取りに向けて、そのデータ構造の解析(リバースエンジニアリング)を進めています。

自由に試せます: デモアカウント(事務・営業・経理・社長)とおすすめデモコース、実画面のスクリーンショットは専用記事にまとめています。 → リリース詳細・デモアカウント

タカハシサーモセンサー 営業管理 — 仕入先の手書き納品書を読み取る(OCR)

温度センサー・熱電対メーカー 株式会社タカハシサーモセンサー 向けの営業管理システム(受注 1 回の入力で帳票・台帳・請求まで自動)に、手書き納品書の読み取り(OCR) を実装しました。

ポイントは「どちら側の手書きを読むか」です。

  • アイサン工業 — 塗装・防水工事の現場で 自社(アイサン側)が手書きで起票 する請求書を読み取ります(=自分たちが発行する側)。
  • タカハシサーモセンサー仕入先(ベンダー)が手書きで発行 した納品書を、受け取った側で読み取ります(=取引の反対側)。

つまり同じ読み取り技術を、伝票を発行する側/受け取る側 という逆方向の業務にそれぞれ応用しています。タカハシでは、仕入先から届く手書きの納品書をスキャンするだけで内容を取り込め、仕入・検収まわりの転記作業を減らせます。

リリース詳細・デモアカウント手書き納品書OCRのしくみ(解説)

生産管理システム(PMS)— TECHs からの統一移行、原価・在庫・手配の一気通貫管理へ

6/22 午前、クリエイト・エンジニアリングの調達・在庫ご担当 長井様 と、生産管理システム(PMS)のキックオフ打ち合わせを実施しました。現状業務と課題をヒアリングし、最終的に 「受注ごとの原価・在庫・手配を一気通貫で管理できるシステム」 を目指す方向で合意しています。

現状の課題(既存システム「TECHs(テックス)」):

  • 部品表(マスター品番+ユニット構成)は管理できているが、「どの受注に・どの部品が使われたか」の紐付けができない
  • 発注先・数量による 単価の変動 を管理できない。

新システムで目指すこと:

  • 部品マスターの充実、見積もりの登録・承認、受注との紐付け、手配管理、在庫管理、案件ごとの原価計算 までを連結。
  • 在庫管理は、TECHs のバーコード読取による在庫引当(棚番スキャン → 在庫減算)を踏襲。品番単位での出し入れ管理 を基本とし、ロット単位の細粒度追跡は今回スコープ外。
  • 単価は過去の購入履歴から 平均取得価格 を算出。売上はカッチリ、原価は概算からでもまず前進する方針。

進め方:

  • TECHs から新生産管理システムへ、グループとして統一移行
  • まず「TECHs 相当の機能を再現+使いやすく」をベースに、プロトタイプを提示 → 現場フィードバックで改善 する反復開発で進めます。
  • 既存バーコードシステムとの連携可否、TECHs の現状使用画面のスクリーンショット・サンプルデータ提供は、宿題として後日対応。

現在は、提示した内容への 次のフィードバックをお待ちしている段階 です。

リリース詳細

承認ワークフローシステム — 機能・画面が確定、人事総務へ展開開始

旧親会社の承認サービス(X-Point は 10/1 で使用禁止)に代わる、電帳法対応の自社承認ワークフローです。承認の心臓部(差し戻し=同一番号、決裁 → 振込依頼の自動起票)は完成・検証済みで、9 月トライアルへ向けて実様式の展開を進めています。

今週の動き:

  • 追加の打ち合わせを実施し、承認する機能・画面についてご承認 をいただきました。
  • これを受けて 人事総務部門への展開 を開始し、実利用に向けた初期セットアップを行いました。
  • サンプルの承認データをリセット し、まっさらな状態から実運用を試せるように整備。
  • いただいた ユーザーリストに合わせて利用者を最新化(実際のメンバーでログイン・承認を試せる状態)。

現在は、人事総務の皆さまに実際に触れていただき、フィードバックをお待ちしている段階 です。

リリース詳細

ロボットガイド — 仮想+強化学習で完成、実機検証を待つ

協働ロボット FAIRINO FR5 を、ブラウザ上のロボット開発基盤 「FabForward Cobot Studio」 上で 強化学習 により動かす取り組みです。強化学習とは、AI が仮想環境の中で何度も試行錯誤を繰り返し、目的の動き(搬送など)を自ら習得する手法です。

  • シミュレーション(仮想環境)での開発 — 実機を止めず・壊さずに、PC の中でロボットと作業環境を再現して開発・検証する仕組みが完成。
  • 強化学習による動作獲得 — 仮想環境での学習により、目的の動作を AI が習得するところまで完了。
  • 取り組みの全体像・進め方・技術的な工夫は、解説サイトにまとめています。

実機・実環境での検証以外は完了 しており、残るは実際のロボット・現場環境での動作確認です。現在は、実機・実環境での検証実施をお待ちしている段階です。

ロボットガイド(解説サイト)

勤務記録システム(worklog)— 工数をソフトウェアの差分管理 DB から自動転記

勤務記録(出退勤・稼働)と、ソフトウェア資産の棚卸 を目的としたシステムです。社員がどのプロジェクトに・どれだけの時間をかけたかを、ソフトウェアの差分管理 DB(開発の変更履歴)から自動で転記 することで、手入力に頼らず工数を記録します。これにより、開発したソフトウェアを「資産」として、かけた時間の裏付けとともに棚卸しできる状態を目指しています。