Fab Forward Dev/

提案書

Board Proposals

IT インフラ・全体構想 (取得企業運営・バックオフィス編)

週次進捗報告 / Weekly Report

作成日: 2026-04-17 更新日: 2026-04-18 作成者: 開発チーム 対象: 中小企業 M&A 会社の 社内バックオフィス および 取得済み子会社の運営基盤


一言で言うと

社員のログインを 1 つにまとめ、買収先の情報を安全に引き継ぎ、月々の SaaS 料金を自社サーバーに置き換える。 そして 子会社の業績が即座に見える ようにする。

今の困りごと (なぜこの提案が必要か)

困りごと現状本提案での解決
社員の入退社Slack / Google Drive / freee … サービスごとにアカウントを作り直す社員名簿 1 つで全サービスに反映
買収先のパスワード子会社の銀行・取引先 ID/PW を Excel に貼り付けて引継ぎ全社共通の金庫に暗号化して保管
月次決算 ※子会社の試算表を 手集計。経営判断が遅れる会計ソフトを 1 つに統一 (連結会計)
議事録・稟議メールのやり取りで煩雑。承認の流れが追いにくい電子署名で回覧 (法的要件にも段階的対応)
毎月の SaaS 料金Slack / Drive / Zoom / freee / Tableau …で月額流出自社サーバーで代替。子会社データも社外に出さない
子会社業績の把握Excel を月次でメール添付ダッシュボードで常時可視化

※ 月次決算の実態はまだ調査していないため、聞き取りが必要

本提案のスコープと方針

スコープ (2 つ):

  1. 社内バックオフィス強化 — 会計・人事・プロジェクト管理・顧客対応・ファイル共有・電子承認
  2. 取得済み子会社の運営基盤 — 連結会計・グループ KPI 可視化

スコープ外: M&A ディール業務 (ソーシング・DD・バリュエーション) は本提案に含まない。

方針: 「無料ソフトで 95% を固める」。

  • 全て 自社サーバー に置き、SaaS 月額料金を削減
  • 子会社データを 社外クラウドに出さない (情報漏洩リスク低減)
  • 自社開発は 5 階 (子会社運営・業務独自領域) に集中 — ここに M&A 会社としての独自性が出る

事前検証 (動作確認) 状況 (2026-04-18 現在)

Phase 1 (基盤整備) の動作確認が完了。現段階は動作確認用の一時展開の状態。

  • デプロイ先: 開発者の個人 VPS に一時展開 (本番用 VPS はまだ未契約)
  • 構成: そのまま本番サーバーに移せる形で構築済み (本番契約後は rsync で移行)
  • 目的: 取締役・関係者が実際に 触って挙動を確認 できるようにするため
  • 注意: URL・データはすべて試用用。業務データは入れていない

使い方 (触ってみる手順)

  1. まず ① 社員名簿 (LLDAP) のログイン画面を開く → ご自身のメールアドレス・パスワードでログイン
  2. 以降は ② 〜 ⑤ の各サービス のログイン画面で 「Fab Forward SSO」ボタン を押すだけで自動ログイン
  3. パスワードを 2 回目以降入れる必要なし (共通ログイン窓口が本人確認を代行)

テスト稼働中サービス一覧 (クリックで試用可)

#サービス名一言で言うとURL
1社員名簿 (LLDAP)全社員の名前・メール・パスワードの単一の台帳lldap.fab-forward.co.jp
2社内ドライブ (Nextcloud)ファイル共有・子会社別フォルダncloud.fab-forward.co.jp
3社内 Wiki (Wiki.js)規程・手順書・議事録のオンライン保管庫wiki.fab-forward.co.jp
4社内チャット (Zulip)案件ごとにスレッド分けできる業務チャットchat.fab-forward.co.jp
5パスワード金庫 (OIDCWarden)買収先・外部サービス・API 鍵を安全に保管vault.fab-forward.co.jp
🔑 試用アカウント一覧 (クリックで展開)

動作確認用のテストアカウント。本番移行時には全て入れ替える。 ご自由にお試しください

使い方: まず ① 社員名簿 のログイン画面でログイン → 他のサービスは「Fab Forward SSO」ボタンでそのまま入れます。

ユーザー IDメールパスワード
j-shimotamarij-shimotamari@fab-forward.co.jpOqBU9n17mFL3YbE5c9GV
k-minaik-minai@fab-forward.co.jpHYThS9OvopfsjidnZQ15
k-takahashik-takahashi@fab-forward.co.jpwkCc4V9pk1mwGn0Mdylf
j-otaj-ota@fab-forward.co.jpwIPHXeFc3T7y94HXv9ch
h-teraoh-terao@fab-forward.co.jpWb5L1650XiU736FLJwQX
y-yoshiday-yoshida@fab-forward.co.jphsnikv3OBf97S30ZQ9WV
k-nagatanik-nagatani@fab-forward.co.jpmQctfqa22bXjecMa7Hmd
a-isajia-isaji@fab-forward.co.jpsFOtGeEBHONwjGE7rlvn
s-onos-ono@fab-forward.co.jpBjMrN5NWHhIMo3JTUzUN
t-yagitanit-yagitani@fab-forward.co.jpuSeEtk5JINtwIWV4cUAQ
r-mondor-mondo@fab-forward.co.jp6ytKw1oS4ZyzK91ZkcQR

次に予定 (Phase 2 案): 会計 / 人事 / プロジェクト管理 / 顧客対応 / 経営ダッシュボード — ただし まだ各部門と相談していないため、現時点は案の段階。


全体構想 (5 階建てのビル)

下の階が上の階を支える構造。1 階から順に安定させれば、上の階は設定だけで載せられる。

名称中身 (具体例)作り方
5 階グループ統合・子会社運営 / 業務独自領域連結会計・子会社横断 KPI・業務特化の自社開発システム無料ソフト + 自社開発
4 階バックオフィス会計・人事・プロジェクト管理・顧客対応・経営ダッシュボード無料ソフト
3 階コラボレーションチャット・Wiki・Web 会議・メール無料ソフト
2 階共通基盤ログイン・パスワード金庫・ファイル共有・電子署名無料ソフト
1 階サーバー土台VPS・コンテナ技術・URL 振り分け・稼働監視・バックアップ無料ソフト (動作確認済)

方針: 1〜4 階は無料ソフトを主軸とし、 5 階のグループ統合・子会社運営は自社開発を中心にする。 理由: M&A 会社の独自性は「子会社をどう運営するか」に出るため、 既製品では表現できない領域。ここに開発リソースを集中する。


ログインの流れ (社員から見た動き)

ポイント 3 点:

  1. 社員が触るのは 1 つのログイン画面・1 つのパスワードだけ
  2. 全サービスを 1 つの設定ファイルでまとめて起動・停止できる (運用工数を最小化)
  3. URL 振り分け役 (Caddy) が複数のスタックをまとめて公開可能 — 将来スタックを増やしても同じ仕組みで統合

1 階: サーバー土台 (動作確認済)

項目採用状態一言で言うと
サーバー現在は開発者の個人 VPS✅ 動作確認中本番 VPS は Phase 2 で契約予定
コンテナ技術Docker10 個のサービスを 1 つの設定ファイルでまとめて起動・停止
URL 振り分け役中央 Caddychat.fab-forward.co.jp 等のアクセスを正しいサービスへ自動転送。SSL 証明書の更新も自動
稼働監視Uptime Kumaサービス停止を即検知して通知
バックアップRestic🟡 未完了暗号化付きの定期バックアップ (現状は手動スクリプト段階)
設定管理GitHub 管理設定変更の履歴をすべて追跡可能。人的ミスの巻戻しが容易

残タスク: バックアップの定期実行化のみ。


2 階: 共通基盤

最初にここを固める。全ての上の階がこの 2 階の上に乗る。 社員が触るのは原則 社員名簿 (2A) の 1 つのパスワード だけ。

ログインの仕組み: 社員が Wiki・チャット・ドライブ・金庫… どれを開いても、まず 共通ログイン窓口 (2B) に飛ばされる。そこで社員名簿 (2A) と照合 → 入場許可証が発行されて各サービスに戻る。 社員の感覚としては「いつもの 1 つのパスワードを入れるだけ」で全サービスにログインできる。

2A. 社員名簿 (LLDAP) ✅ — 全社員の一元台帳

これは何? 全社員の名前・メール・パスワード・所属グループを 1 箇所で管理する台帳。

項目内容
なぜ必要か社員が入社・退社するたびに全システムで作業するのは非現実的。名簿 1 箇所を更新すれば全サービスに反映される構造にする
入退社作業users.txt に追加 → スクリプト実行 → パスワードを本人に渡す。数分で完了
退職時名簿から削除するだけで全サービスのログインが即無効化
コスト構築済。追加費用なし
2B. 共通ログイン窓口 (Dex) ✅ — 唯一のログイン画面

これは何? 全サービスの入口となる唯一のログイン画面。 銀行の受付窓口のようなもの。社員は「いつもの窓口」に来るだけで、 裏で社員名簿と照合して各サービスへの入場許可証を発行する。

項目内容
役割社員は 1 つのパスワード・1 つのログイン画面しか覚えなくていい状態にする
副次効果将来 2 段階認証 (スマホ認証など) を入れるとき、この窓口 1 箇所に実装すれば全サービスに適用 される
セキュリティ面各サービスが直接社員名簿を見に行かなくて済むため、万一どれかが侵害されても社員名簿は守られる
コスト構築済。追加費用なし
2C. 社内ドライブ (Nextcloud) ✅ — Google Drive の代替

これは何? Google Drive / Dropbox と同じもの。ただし自社サーバーで運用するため、子会社のファイルが社外に出ない

項目内容
配置会社公式サイト (fab-forward.co.jp) と同じ Xserver レンタルサーバー内にインストール。Docker コンテナ側で動かす他サービスとは別枠
コスト会社公式サイト用に契約済の Xserver にそのまま同居させているため、新規契約ゼロ
使い勝手ブラウザ・スマホアプリ・PC 同期、全部対応。Google Drive と大差なし
権限親会社・子会社ごとのグループでフォルダアクセスを分離
認証共通ログイン (2B) に接続。初回ログイン時に自動でアカウント作成

💡 子会社への横展開: 子会社も自社 Web サイトを Xserver で運用している場合、 同じ手順で Nextcloud を追加コストゼロで導入可能。 買収後の統合作業で「子会社の社内ドライブを親会社と同じ仕組みに揃える」を低コストで実現できる。

2D. パスワード金庫 (OIDCWarden) ✅ — 外部サービスの鍵箱

これは何? 社員 1 人 1 人のパスワードを管理するものではない。 共通ログイン (2B) では覆えない「外の世界のパスワード・鍵」を全社で安全に保管する金庫。

「共通ログインがあれば金庫は不要では?」と思われがちだが… 共通ログインが覆えるのは 社内システムのみ。 銀行・役所・取引先・買収先のシステムは、相手側が対応しない限り 永遠に個別 ID/PW が必要。 M&A 事業では買収のたびに子会社の数十〜数百のログイン情報を引き継ぐため、 金庫の重要度は共通ログインを入れた後もむしろ上がる

具体的に何を保管するか:

カテゴリ
外部サービス銀行ネットバンキング・gBizID・e-Tax・ドメイン名義人 ID・サーバー契約者 ID
共有アカウント会社代表メール (info@…)・会社 SNS (LinkedIn / X)・取引先ポータル
システム管理系サーバーの管理者パスワード・DB のパスワード・SSH 鍵のパスフレーズ
API 鍵・証明書AI API キー・GitHub トークン・SSL 証明書の秘密鍵
⭐ 買収先から引き継いだ資格情報子会社の銀行・取引先・ソフトウェアライセンスの ID/PW → M&A 事業の本丸
非常時の鍵共通ログイン (2B) 自体が落ちたときの管理者ログイン情報

Excel 管理との違い:

Excel で管理パスワード金庫
暗号化❌ 平文✅ 社員ごとに暗号化
誰がいつ見たかの記録❌ なし✅ 全てログ
退職時の一括無効化❌ Excel を全部作り直し✅ 社員名簿から削除で即無効化
スマホからの利用❌ 危険✅ 公式アプリあり
共有範囲の制御❌ ファイル単位でしかできない✅ 項目単位でグループに共有
項目内容
実装OIDCWarden (Vaultwarden という世界標準ソフトの SSO 対応版)
認証共通ログイン (2B) でログイン → そのまま金庫が開く
非常時対策共通ログイン自体が落ちたときのため、金庫ごとに個別のマスターパスワードも残す
セキュリティゼロ知識設計 (サーバー管理者でも中身を読めない)。仮にサーバーが侵害されても中身は暗号化されたまま
コスト構築済。追加費用なし
2E. 電子署名 (LibreSign) ✅ — 紙の押印を電子化

これは何? PDF に複数人で電子署名し、改ざん検知・監査ログ を残せる仕組み。紙の押印・回覧を完全に置き換える

主な用途:

  • 取締役会議事録 (会社法 369 条で 10 年保管義務)
  • 稟議決裁書
  • 業務委託契約書・NDA
  • 子会社との社内契約
項目内容
実装社内ドライブ (Nextcloud) の追加アプリとして導入。新規サーバー不要
認証共通ログイン (2B) で社員アカウントそのまま署名できる
コスト無料 (商用版も機能差なし)

⚠️ 法的な厳格度は段階的に

自己署名 で運用開始すれば追加費用ゼロ。ただし会社法 369 条の 10 年保管を厳密に満たすなら:

追加オプション費用目安推奨
認証局発行の電子証明書年額数千〜数万円/人取締役のみ導入を検討
認定タイムスタンプ (セイコー・アマノ等)月額〜年額数万円規模議事録のみ適用を検討
長期署名フォーマット (10 年後も検証可能)上記 2 つを導入すれば付随

推奨: まず自己署名で運用開始。監査で必要と判断された時点で段階的に厳格化。


3 階: コラボレーション

3A. 社内チャット (Zulip) ✅ — スレッド中心の業務チャット

これは何? Slack と同じ社内チャット。ただし案件ごとに「話題 (スレッド)」で分けられるのが特徴。

M&A 業務との相性:

  • 「A社買収」「B社デューデリ」「C社 PMI」…と 案件ごとにスレッドを立てる と議論が混ざらない
  • 後から参加した担当者も、スレッドを遡れば経緯が一目で分かる
  • Slack のように全部が時系列で流れないため、重要な判断が埋もれない
項目内容
費用無料 (Apache 2.0 ライセンス)
認証共通ログイン (2B)
サーバー使用量約 2 GB
3B. 社内 Wiki (Wiki.js) ✅ — 規程・手順書のオンライン文書庫

これは何? 規程・手順書・議事録を ブラウザで書いて・検索して・権限管理できるオンライン文書庫。

項目内容
主な用途就業規則・稟議規程・情報セキュリティ規程の配信、社内手順書、子会社への規程展開
閲覧権限グループ別に細かく制御 (親会社のみ / 特定子会社のみ 等)
認証共通ログイン (2B)
3C. メール — Xserver 標準メールを利用

これは何? info@fab-forward.co.jp のような独自ドメインメール。自社運用はせず、Xserver 契約の標準サービスを使う

項目内容
判断自社でメールサーバーを持たない
理由スパム対策・到達率・各種認証設定… 運用コストが大きく、自社で持つメリットが小さい。Xserver 契約に含まれているものを使うのが合理的
効果サーバーリソースを圧迫せず、メール設定に悩む時間もゼロ
3D. Web 会議 — Google Meet (無料版) を利用

これは何? Web 会議。現在は Google Meet の無料版を利用

項目内容
判断自社 Web 会議 (Jitsi Meet 等) は導入しない
理由Google Meet 無料版で用件が足りており、帯域・CPU を自社サーバーで消費するメリットが薄い
将来判断社員増加・会議頻度が上がり有料化が視野に入ったら、Jitsi Meet (自社ホスト) を再検討

4 階: バックオフィス (案 — 各部門と要相談)

⚠️ 現時点では未相談の「案」まだ各部門と相談していない。話した上で優先順位と採用可否を決定。 以下は「どういう選択肢があるか」のリスト。

4A. 会計 (ERPNext) — 親会社+全子会社を 1 つのシステムで

これは何? freee や MF 会計の代わりになる候補。複数会社の会計を 1 つのシステムで 管理できる (重要)。

項目内容
代替候補freee (月額・クラウド) / ERPNext (無料・自社サーバー)
特徴請求書・見積・経費精算・資産管理まで全て 1 つで完結
⭐ 連結機能1 つのインスタンスで親会社+全子会社の会計を管理。連結試算表・連結 PL を自動生成
注意日本の税務対応・初期セットアップに導入支援が必要 (コスト別途試算)
4B. 人事 (OrangeHRM) — 社員台帳・勤怠・評価

これは何? SmartHR の代わりになる候補。子会社別の組織ツリーにも対応

項目内容
代替候補SmartHR (月額) / OrangeHRM (無料)
機能社員台帳・有給・勤怠・人事評価
4C. プロジェクト管理・稟議 (OpenProject) — ガントチャート+承認経路

これは何? Jira / Asana の代わりになる候補。稟議の回覧経路もここで管理し、決裁文書は電子署名 (2E) で完結。

項目内容
代替候補Jira (月額) / Asana (月額) / OpenProject (無料)
用途社内プロジェクト管理、タスク・ガント、稟議の起案〜承認〜電子署名
4D. 顧客対応 (Zammad) — 問い合わせを一元化

これは何? Zendesk の代わりになる候補。メール・電話・チャット・Web フォームを 1 つの「チケット」にまとめる

項目内容
代替候補Zendesk (月額) / Zammad (無料・多言語)
用途子会社の顧客・取引先からの問い合わせを一元管理
4E. 経営ダッシュボード (Metabase) — 非エンジニアでもグラフを作れる

これは何? Tableau の代わりになる候補。ブラウザから数クリックで 売上・粗利・案件数などのグラフが作れる。

項目内容
代替候補Tableau (月額) / Looker (月額) / Metabase (無料)
対象データPMS / CRM / 会計 (4A) の各データベースを直接参照
用途子会社別 売上・粗利・受注残・人員 …などを常時可視化 → 5 階のグループ KPI の土台

5 階: グループ統合・子会社運営 / 業務独自領域

5 階は M&A 会社としての強みを作る層。他社との差別化ポイントはここに出る。

なぜ自社開発するのか

  • M&A 事業は 「子会社をどう運営するか」のノウハウが差別化要因
  • 汎用 SaaS (Salesforce / freee など) では業務独自のデータモデル・ワークフローを表現できない
  • MS Office 365 / Google Workspace Enterprise / AWS / GCP などは 月額ライセンス料が重く、中小企業には重荷
  • 自社で作ることで、独自性とコスト両方を獲得

既存の自社開発システム (構築中)

システム役割状態
PMS (製造業務システム)取得済み製造子会社の受注〜出荷一気通貫の管理🟡 構築中
Sales CRM営業活動・案件管理🟡 構築中
反社チェック取引先・候補者の反社スクリーニング🟡 構築中

これら 3 本は既製品では代替できない業務独自のシステム。 構築完了後、2 階の共通ログインに接続して本番運用に入る予定。

5 階で追加する機能 (組み合わせで実現)

5A. 連結会計 (ERPNext 複数会社機能) — 設定のみ
課題子会社ごとに会計ソフトがバラバラだと、月次で試算表を手集計することになる
解決4A の ERPNext の 複数会社機能 で親会社+全子会社を 1 つのシステム管理。連結試算表・連結 PL が自動生成
拡張性子会社を追加するたびに会社コードを 1 行増やすだけ
追加開発なし (4A の設定のみ)
5B. 子会社業績モニタリング (Metabase) — 設定のみ
課題子会社の月次業績を Excel で受け取り手集計。経営判断が遅れる
解決4E の Metabase が各子会社のデータベースを直接参照。子会社別 KPI を常時更新
標準レポート売上・粗利・受注残・人員推移 → ダッシュボード定義のみで完成
追加開発なし (4E の設定のみ)
5C. 子会社規程・ポリシー配信 (社内 Wiki) — 設定のみ
課題親会社の規程 (稟議規程・就業規則・情報セキュリティ) を子会社に配信・改訂通知する手段がない
解決3B の社内 Wiki の権限機能で「グループ共通」「子会社別」の閲覧範囲を分離。改訂時に自動通知
追加開発なし (3B の設定のみ)
5D. 稟議・電子承認ワークフロー (プロジェクト管理 + 電子署名)
課題子会社の稟議が紙・メール・Excel で回覧され、親会社がリアルタイムに把握できない
解決4C で起案 → 承認経路 → 決裁文書を 2E の電子署名で完結 → 2C の社内ドライブに保管
追加開発なし (既存ソフトの組み合わせで実現)
5E. グループ横断 KPI ダッシュボード (自社開発・小)

これは何? 4E の Metabase では描けない、経営者だけが見たい独自の指標を可視化。

経営独自の指標の例:

  • 買収案件ごとの投資回収 (ROI per acquisition) — いくら払って、いつ回収できたか
  • シナジー効果 — 買収前後で親会社+子会社の合計利益がどれだけ増えたか
  • 投資回収曲線 — 買収後の月別 CF 推移
項目内容
課題市販のダッシュボードでは自社の M&A 独自指標が描けない
解決会計・Metabase のデータを組み合わせて、経営者視点の統合ビューを自社開発
既存資産の活用既存の PMS / CRM ダッシュボード基盤をそのまま流用可能
開発規模1〜2 ヶ月 (小)

無料ソフト vs 市販ソフトの一覧

市販ソフトと何が違うか。ブランドでイメージを掴んでいただきたい。

カテゴリ採用 (無料)状態市販 (有料) の代表例
社員名簿LLDAPMicrosoft Entra ID (旧 Azure AD)
共通ログイン窓口DexOkta / Auth0
社内ドライブNextcloud (会社公式サイトの Xserver に同居)Google Drive / Dropbox Business
パスワード金庫OIDCWarden1Password Business / LastPass Business
電子署名LibreSignDocuSign / CloudSign / Adobe Sign
社内チャットZulipSlack / Microsoft Teams
社内 WikiWiki.jsConfluence / Notion Business
メールXserver 標準 (契約済)Google Workspace / Microsoft 365
Web 会議Google Meet 無料版Zoom Pro / Teams
会計ERPNext🟡 案freee / MF クラウド / SAP Business One
人事OrangeHRM🟡 案SmartHR / KING OF TIME
プロジェクト管理・稟議OpenProject🟡 案Jira / Asana / Backlog
顧客対応Zammad🟡 案Zendesk / Freshdesk
経営ダッシュボードMetabase🟡 案Tableau / Looker / Power BI
連結会計ERPNext 複数会社機能🟡 案勘定奉行 連結会計 / SAP
稼働監視Uptime KumaDatadog / New Relic / Mackerel
バックアップRestic🟡 未完了Acronis / Veeam
業務独自システム自社開発🟡 構築中(該当なし — 業界特化のため)
グループ横断 KPI自社開発🟡 将来(該当なし — 経営独自指標のため)

市販ソフトの多くは 月額課金 × ユーザー数 × 子会社数 で、会社規模が大きくなるほど利用料が急増する。 無料ソフトは サーバー代のみで頭打ちのため、子会社が増えるほどコスト差が広がる


配置図 (どのサービスがどのサーバーに載っているか)

2 つのサーバーで分担している。 会社公式サイト用の Xserver に Nextcloud・メール・DNS を載せ、個人 VPS にそれ以外のサービスをまとめている。

サーバー別の担当

サーバー担当状態
① 会社公式サイト用 Xserver会社 HP + 社内ドライブ (Nextcloud) + メール (SMTP/IMAP) + サブドメイン DNS の一括管理✅ 本番稼働中
② 個人 VPS上記以外の 全サービス (社員名簿・共通ログイン・Wiki・チャット・金庫・監視・URL 振り分け)🟡 動作確認用に一時展開 (本番 VPS は Phase 2 で契約予定)

サービスとサーバーの対応表

サービスサーバーURL / 接続先
会社公式サイト① Xserverfab-forward.co.jp
社内ドライブ (Nextcloud)① Xserverncloud.fab-forward.co.jp
電子署名 (LibreSign)① Xserver (Nextcloud アプリ)Nextcloud 内部
メール (SMTP / IMAP)① Xserver 標準メール*@fab-forward.co.jp
サブドメイン DNS (ネームサーバー)① Xserver*.fab-forward.co.jp を解決
社員名簿 (LLDAP)② 個人 VPSlldap.fab-forward.co.jp
共通ログイン窓口 (Dex)② 個人 VPS(OIDC 発行元・裏方)
社内 Wiki (Wiki.js)② 個人 VPSwiki.fab-forward.co.jp
社内チャット (Zulip)② 個人 VPSchat.fab-forward.co.jp
パスワード金庫 (OIDCWarden)② 個人 VPSvault.fab-forward.co.jp
URL 振り分け役 (Caddy)② 個人 VPS(裏方・全サブドメインの入口)
稼働監視 (Uptime Kuma)② 個人 VPS(裏方)

サブドメインの経路 (ブラウザからサービスに届くまで)

DNS は Xserver 側で一括管理。サブドメインごとに「Xserver 自身に向けるか、個人 VPS に向けるか」を設定している。 個人 VPS に着地したものは、さらに Caddy が URL ごとに Docker コンテナへ振り分ける。

要点:

  • fab-forward.co.jp 本体・ncloud.*・メール の 3 つは Xserver に直接着地 (社外 SaaS を経由しない)
  • それ以外のサブドメイン (chat / wiki / lldap / vault …) は 個人 VPS の Caddy に着地 → Docker コンテナへ分岐
  • サブドメインを増やすときは、Xserver の DNS に 1 レコード追加 + Caddy 設定に 1 ブロック追加 で完結
  • 現状、個人 VPS (12GB) に 約 3 GB 利用 で同居中。本番 VPS 契約は「本番リリースを決めた時点」で確定

将来の配置 (Phase 2 以降の案)

メモリ消費の重さに応じてサーバーを増やす案。現段階はあくまで計画。

サーバー担当時期
① Xserver (既存)会社公式サイト・Nextcloud・メール・DNS継続
② コミュニケーション用 VPS (本番)2 階共通基盤 + 3 階コラボ + 稼働監視 (現・個人 VPS から移設)Phase 2 契約
③ バックオフィス用 VPS (案)4 階 (会計・人事・PJ 管理・顧客対応・ダッシュボード)Phase 2 採用可否次第
④ 業務システム用 VPS (既存)PMS / Sales CRM / 反社チェック構築中

スケジュール (3 フェーズ)

Phase 1: 基盤整備 — ✅ 動作確認完了 (2026 Q1〜Q2)

項目状態
サーバー土台・URL 振り分け・稼働監視
社員名簿 (LLDAP)
共通ログイン窓口 (Dex)
社内 Wiki (Wiki.js) を共通ログインに接続
社内ドライブ (Nextcloud) を共通ログインに接続
パスワード金庫 (OIDCWarden)
社内チャット (Zulip)
電子署名 (LibreSign)
バックアップ定期実行 (Restic)🟡 残

達成効果 (触って確認可能):

  • 社員は 1 つのパスワードで全サービスにログイン
  • 入退社が 名簿 1 箇所の作業で完結
  • 社内ファイル・チャット・パスワード情報が 全て自社サーバー内に収まる構成

Phase 2: バックオフィス整備 — 🟡 案の段階 (各部門と要相談)

Phase 1 の動作確認結果を踏まえ、各部門 (会計・人事・総務・営業など) に相談の上で優先順位を決定。 候補:

候補主な効果
会計 (ERPNext) + 連結会計月次試算表の手集計を撲滅
人事 (OrangeHRM)SmartHR 等の月額を削減
プロジェクト管理・稟議 (OpenProject)稟議を紙から電子に
顧客対応 (Zammad)問い合わせの一元管理
経営ダッシュボード (Metabase)既存 PMS / CRM / 会計の数字を常時可視化

注意: 各部門 (会計・人事・総務・営業など) との相談前は着手しない。現行フローとの整合確認が先。

Phase 3: グループ統合・子会社運営 — 🟡 将来

項目作業量
既存業務システム (PMS / CRM / 反社) の構築完了・本番リリース構築継続 + リリース準備
連結会計の本格運用なし (4A の設定のみ)
子会社規程ポータルなし (3B の設定のみ)
グループ横断 KPI ダッシュボード (自社開発)1〜2 ヶ月

達成効果: 連結試算表が即時生成、子会社業績がリアルタイム可視化、既存業務システムの本番展開。


お金の話 (ざっくり)

種類内容金額目安
🟢 月額削減Slack / Google Drive / Zoom / freee / SmartHR / Tableau …の契約解約月額数十万円規模
🟢 月額削減子会社が増えるほど SaaS 契約の統合メリットが拡大(子会社数 × SaaS 月額)
🔴 月額増加本番用 VPS の契約 (Phase 2 着手時)月額数千円〜数万円
🔴 一時増加自社開発 (Phase 3, 1〜2 ヶ月) の人件費別途見積
💡 数字にならない効果子会社データが社外クラウドに出ない → 情報漏洩リスク減
💡 数字にならない効果連結試算表・子会社業績が即時で見える → 経営判断が速くなる

結論: 短期で黒字化。子会社が増えるほど効果は加速する。


相談・フィードバック事項

① 全体方針

無料ソフトで 95% を固め、自社開発は 5 階 (業務独自領域・子会社運営) に集中」という方針について、 違和感や追加要望があれば教えてほしい。

② Phase 1 の動作確認フィードバック

URL から実際に触ってみた感想をいただきたい:

  • 使い勝手で気になる点
  • 足りない機能・不要な機能
  • UI 日本語化の抜け

(試用アカウントは上の折りたたみセクションに記載)

③ Phase 2 の着手順・各部門との調整

Phase 2 の候補 (会計・人事・プロジェクト管理・顧客対応・経営ダッシュボード) は 既存業務フローへの影響が大きい ため、着手前に各部門 (会計・人事・総務・営業など) にヒアリング したい。 部門ごとの優先度・懸念点をどう集めるか相談したい。

④ 既存自社開発システム (PMS / CRM / 反社) の本番リリースタイミング

3 本のシステムは 構築中。構築完了後に共通ログインと接続して本番展開する予定。

(Phase 1 残タスク)

  • バックアップ定期実行 (Restic): Phase 2 と並行で完了

補足: 関連する既存ドキュメント

ドキュメント内容場所
PMS 成熟度ロードマップ製造業務システムの成熟度/proposals/pms
Sales CRM 成熟度ロードマップ営業 CRM の成熟度/proposals/sales-crm
サーバー比較VPS の選定根拠/server-comparison
AI 組み込み内蔵 AI vs API 連携/ai-integration