部品の仕分けロボット・かんたん解説

カメラとパソコン、
このまま買って大丈夫?

むずかしい言葉を使わずに、絵でご説明します。

ロボットが部品を仕分けするイメージ

カメラが部品を見つけて → パソコンが判断して → ロボットの腕がつまんで、箱に仕分けする仕組みです

結論

カメラはこのままでOK、パソコンは型番を変更します

1これまでのご質問

「カメラは、この選んだもので間に合いますか?」
「パソコン(頭脳の部分)は、どれがいいですか?」
「ベルトコンベアで流れてくる部品を、ちゃんときれいに撮れますか?」
「パソコンの納期が約4ヶ月と言われました。もっと早く手に入るものはありませんか?」

2カメラについて

✅ このままで大丈夫 カメラと部品との距離のイメージ

カメラは、部品から 18.8cm はなれた場所 に固定して取り付けます。この距離で、30mm角の部品がきちんと画面いっぱいに写ることは、テスト撮影の写真で確認済みです。

すでに選定・注文済み(モスウェル社製、2種類)で、納期は2週間ほど とのことです。追加の作業は不要です。

3パソコン(頭脳)について

➕ 型番の変更をおすすめします(納期の都合) カメラ→パソコン→ロボット→仕分け箱、の流れ

このパソコンは、カメラが撮った写真を見て「これは仕分け箱Aに入れる部品だ」と判断し、ロボットの腕に「ここをつまんで」と指示を出す、いわば頭脳の役目 をします。

当初おすすめしていたコンテック製 CPS-BXC200-W10M02P05 は、あらためて確認したところご発注から納品まで約4ヶ月かかることが分かりました。導入スケジュールに間に合わないため、型番の見直しをおすすめします。

頭脳となるパソコンの、判断スピードの違いのイメージ(カメ・ウサギ・稲妻)

同じ「小さなパソコン」でも、中身の頭の回転の速さ(下記コラム)には差があります

選ぶときに外せない条件が1つあります。写真を見て一瞬で「どの部品か」を判断するには、パソコンの頭脳(CPU)に、写真の判断のような計算を高速でこなすための特別な仕組み(専門用語で「AVX2」という命令セット)が入っている必要があります。これが無いパソコンは値段が安くても、判断が遅くなりすぎて今回の用途には向きません。

比較項目最低限、必要な条件
頭の回転の速さ(命令セット)AVX2 対応 CPU (これが無いと判断が遅すぎます)
メモリ8GB 以上
保存容量64GB 以上
本体工場で毎日動かしても壊れにくい、頑丈なタイプ

この条件で価格・納期を確認した結果、以下をおすすめの型番とします。

メーカーアドバンテック(Advantech)
おすすめ型番QIPC-320
価格目安約19万〜28万円(税込・流通価格)
納期目安約1週間(国内在庫の短納期モデル)
頭の回転の速さAVX2対応、コンテック製より高性能

※上記は流通価格の目安です。ご発注前に代理店へ最新の価格・在庫状況をご確認ください。

他に検討した候補との比較(ご参考まで):

型番納期目安価格目安頭の回転の速さ
コンテック CPS-BXC200(当初案)約4ヶ月-◎ 対応
WAGO 752-9401約1〜1.5ヶ月-× 非対応(判断が遅くなる恐れ)
アドバンテック QIPC-320(推奨)約1週間約19万〜28万円◎ 対応
アドバンテック UNO-148(設置場所の都合で今と同じ棚取付け型が良い場合)都度お見積り約42.5万円〜(税別)◎ 対応

WAGO製は納期こそ早いのですが、上記の「頭の回転の速さ」の条件を満たさないため、今回はおすすめしません。設置場所の都合で当初と同じ棚取付け(DINレール)型が必須の場合のみ、価格は上がりますがUNO-148が代替になります。

4ベルトコンベアでの撮影について

➕ 1つだけ部品の追加をおすすめします ベルトコンベアの上で部品を撮影するイメージ

走っている車の写真がブレて写ってしまうように、ベルトコンベアが動いたまま写真を撮ると、部品の形がぼやけて写ってしまうことがあります。

そこで、部品がカメラの真下に来た瞬間だけ、スーパーのレジでバーコードを読み取る時のように ほんの一瞬だけベルトを止めて(またはひと呼吸おいて)、パッと撮影 する仕組みを追加することをおすすめします。

1個あたり10秒というゆったりしたペースでよいとのことですので、この一瞬の停止を入れても、全体のスピードにはほとんど影響しません。

追加が必要なもの: 部品の通過を検知するセンサー、および手元を明るく照らすLED照明。この2つは、現在のお見積りにはまだ含まれていません。

5買うものリスト

品目状況内容
📷 カメラ手配済みモスウェル製 2種類・納期2週間ほど
💻 パソコン(頭脳)型番を変更アドバンテック QIPC-320(納期約1週間・約19万〜28万円)
📡 センサー追加でご手配ください部品の通過を検知するもの
💡 照明追加でご手配ください撮影用のLEDライト
参考(今はまだ不要です): もし将来、もっとたくさんの部品を、もっと速く仕分けしたくなった場合は、さらに頭の回転が速いワンランク上のパソコンに交換する選択肢もあります。ただし現時点のご希望のスピード(1個10秒ほど)であれば、今回おすすめした型番で十分間に合いますので、無理に変更する必要はありません。