15. 用語集

受注から出荷、発注から支払まで、9本の業務ブリーフに登場した用語をすべて集約し、五十音順・分野別に整理した一冊。同じ用語が業務ブリーフごとに少しずつ違う意味で使われている箇所は1つの項目にまとめ、両方の意味を書いてある。

このページの使い方

聞いたことのない略語・コードに出会ったら、まずここを Ctrl+F(MacはCmd+F)で検索するのがいちばん早い。 各項目の末尾には(関連: ○○.html)として、その用語が実際に登場する ページへのリンクを付けてある。注意マークが付いている項目は、 「一般的な意味と板倉製作所での使われ方がずれている」「複数の資料で説明が食い違っている」 「意味そのものが未解明」のいずれかに該当する読み間違えやすい用語。初めてこの会社の システムに触れる人は、このマークの付いた項目だけでも先に目を通しておくと事故を防げる。

1. 業務・商流用語

号口・試作・かんばんなど、板倉製作所の生産・受注・支払業務の「動き」そのものを表す言葉。

板取(いたどり)
1枚の材料板から部品を何個・どう配置して取るかというレイアウト。板取区分コードで分類される。(関連: masters.html, proto-tooling.html)
打切(うちきり)
出来高(実際の完成数)が指示数に届かないまま、完成入力を確定させること。同名の「打切区分」(§2参照)はこの状態を表すコードであり、操作そのものを指す「打切」とは区別する。(関連: production.html)
受入(うけいれ)
外注先から加工品が戻ってくること、およびその記録作業。受入入力の際に仕入先見積単価・決定単価を入力し、支払明細書の元データになる。(関連: outsourcing.html)
架空引当(かくうひきあて)
他の受注との重複を避けるために行う、出荷側での仮の在庫引当調整(PBZBCKR)。(関連: shipping.html)
かんばん
トヨタ生産方式に由来する、実際の生産・納品指示の仕組み。得意先が発行する「内示」と並ぶ、号口の発注情報源の一つ。かんばんカードの提示そのものが在庫補充のトリガーになる運用は「社内かんばん」と呼ばれ区別される。(関連: order.html, production.html, masters.html)
かんばん品
事前に計算済みの号口指示を、かんばんカードの回転タイミングに合わせて発行する運用。(関連: production.html)
社内かんばん
かんばんカードの提示そのものが在庫補充の即時トリガーになる運用(事前計算なし)。「かんばん品」との違いは、指示の事前計算があるかどうか。(関連: production.html, masters.html)
仮出庫(かりしゅっこ)
完成入力の前に、材料・部品を先出しする処理。(関連: proto-tooling.html)
検収(けんしゅう)
注意 一般には品質面での合否判定を指すが、板倉のシステム上は独立した工程・専用フィールドとしては確認できていない。「受入=検収」として一体運用されているのか、品質保証部門が別途紙で記録しているのかは未解明。(関連: outsourcing.html)
号口(ごうくち)
注意 型式が確定し、継続的に生産される量産品を指す社内用語。「試作」の対義語。号口区分コードで管理される。試作と混同すると、指示形態や単価の解釈(見積単価/号試単価どちらを見るか等)を誤りやすい。(関連: masters.html, production.html, order.html)
構成(こうせい)
部品表(BOM)。ある受注品番がどの部品品番から成るかという親子関係のデータ。ksmp構成マスタが管理し、内外コード(内製/外注)もここで確定する。(関連: engineering.html, masters.html)
組付(くみつけ)
複数の部品を組み合わせて完成品にする工程。MENUA1組付管理サブシステムの対象。組立を経ない「単品」と対になる概念。(関連: production.html)
型費(かたひ)
金型の製作・償却にかかる費用。単価とは別枠で管理され(決定型費・見積型費・号試型費)、請求時に単価へ折り込む場合と別建てにする場合の両方があるとされる。(関連: masters.html, estimate.html, finance.html)
消込(けしこみ)
注意 板倉製作所のコードベースでこの語が使われるとき、多くの場合は一般的な経理用語「入金消込(顧客からの入金を請求と突き合わせる処理)」ではなく、出荷・納品データを受注に対して確定させる処理(締め日以前の納入日では出荷入力自体ができない、等)を指す。板倉の一般的な入金消込に相当する処理はAS/400上に見当たらず、銀行のオンラインバンキングと手作業のExcelで完結している可能性がある(要確認)。(関連: finance.html)
外製/外注(がいせい/がいちゅう)
社外の協力会社に加工・処理を委託すること。本システムでは両語がほぼ同義で混用される。MENUG1外製管理サブシステムが担当。(関連: outsourcing.html)
支給/支給品/支給材(しきゅう)
注意 「支給」は向きに注意が必要な語。(1)得意先(アイシン)から板倉へ無償/有償で部品が渡される「支給品」(smmp支給品マスタで管理、MENUA1組付管理の範囲)と、(2)板倉から外注先へ材料を渡す「支給材」(外製管理MENUG1の範囲では、管理箇所を本調査では特定できなかった)の、逆方向の2つの意味がある。(関連: production.html, outsourcing.html)
自給品費/支給品費(じきゅうひんひ)
自社側で材料を調達する場合の費用(自給品費)と、得意先から無償支給される場合の費用(支給品費)。いずれも推測含みで、製品単価マスタのコスト内訳項目として存在する。(関連: estimate.html)
事前完成処理(じぜんかんせいしょり)
構成展開前の受注を、通常の生産処理をスキップしていきなり完了扱いにする特殊操作(JSBS07)。(関連: order.html)
試作(しさく)
注意 量産開始前の、少量・一時的な生産。「号口」の対義語。試作№という専用番号体系、MENUT1試作管理サブシステムを持つ。試作組付品(指示形態21-29)と試作単品出荷品(11-19)に分かれる。(関連: masters.html, proto-tooling.html)
締め/締め日(しめ/しめび)
月次で実績を確定し、支払明細書・請求書などを作成する区切り。得意先ごとの締め日(T1DYSM)を過ぎた納入日では出荷入力自体ができなくなる(日付ガード)。(関連: finance.html, outsourcing.html)
素材費(そざいひ)
材料そのものの費用。素材重量×素材単価−廃材重量×廃材建値、という式で検算される。(関連: estimate.html)
相殺(そうさい)
関連会社間での債権債務のネッティング処理。AS/400上に該当する機能は見当たらず、実際に行われているか・別システムで管理されているかは未確認(経理担当者への確認事項)。(関連: finance.html)
属人化(ぞくじんか)
業務知識が特定の個人(新實氏など)に集中し、他の誰も詳細を把握していない状態。本ドキュメント群を作成した直接の動機。(関連: masters.html)
図面整理(ずめんせいり)
得意先支給図面・受注票・完成指示書等を電子化し、保管ルールに沿ってキャビネット分類する業務(RidocDesk 2000を使用)。(関連: engineering.html)
単品(たんぴん)
組立を経ずそれ単体で完結する部品・製品。「組付品」の対義語。(関連: production.html, shipping.html)
直送(ちょくそう)
得意先を介さず第三者へ直接出荷する形態と推測されるが、本調査では裏付けの取れていない概念。(関連: shipping.html)
展開/在庫展開(てんかい)
組付製品を構成部品まで分解(BOM展開)し、完成品/部品それぞれの在庫を減算する処理。(関連: shipping.html)
展開周長(てんかいしゅうちょう)
プレス部品の型抜き形状の周囲長。材料費計算に使う値。(関連: masters.html)
出来高(できだか)
実際に完成した生産数量。完成入力で記録される。(関連: production.html)
出来高訂正(できだかていせい)
完成入力後に、出来高数量を後から修正する処理。(関連: production.html)
手数料負担区分(てすうりょうふたんくぶん)
銀行振込手数料をどちらが負担するか(当方/先方)の区分。支払条件と金額基準(3万円)で自動判定される場合がある。(関連: finance.html)
内示(ないじ)
得意先からの、確定前の生産見込み情報(「来月はだいたいこれくらい」という予告)。標準在庫マスタに当月/翌月/翌々月の内示数を持つ列がある。「かんばん」と並ぶ号口の元データ。(関連: masters.html, order.html)
廃材建値(はいざいたてね)
スクラップ材の単価。廃材は買い取り価格として素材費の控除計算に使われる。(関連: estimate.html)
発生月(はっせいづき)
支払費用データ(SHDP)が「発生した」とされる月。請求対象年月とは別の概念。(関連: finance.html)
引当/引継ぎ(ひきあて/ひきつぎ)
在庫や部品を特定の受注に紐づけること(引当)、既存受注の引当状態を新しい受注に流用すること(引継ぎ)。(関連: order.html, shipping.html)
標準在庫(ひょうじゅんざいこ)
常に一定数を在庫として持っておく方針の品番、およびその基準数量。標準在庫マスタhzmpが管理。(関連: masters.html, production.html)
品番差し替え(ひんばんさしかえ)
既発注の受注の品番そのものを別の品番へ入れ替える操作。旧品番はソフトキャンセルし、新しい受注№で作り直す。(関連: order.html)
分納(ぶんのう)
生産完了済みの受注を複数回に分けて納品すること。子受注として新規行を作って処理する。過剰分割のチェックが「残数」ではなく「親の全受注数」を分母にしているため、繰り返し分納すると残数を超過しうるという未解明の注意点がある。(関連: order.html, shipping.html)
支払条件(しはらいじょうけん)
仕入先ごとの支払方法の規定(全額振込/手形+小切手など)。(関連: finance.html)
まとめ指示
複数の個別受注(号口)を1つの組付作業単位に束ねて処理する仕組み(指示形態=31)。(関連: production.html, shipping.html)
余剰(よじょう)
完成数のうち、割り当て済み数量を超えた分。在庫へ戻される。(関連: production.html)
S/A品(エスエー品)
サブアセンブリ品。号口組付の中間工程で作られる半完成の組立品。(関連: production.html)

2. 番号・コード体系

品番・伝票№から「◯◯区分」まで、板倉のシステムに大量に存在する識別子・分類コード。詳しい発行元・形式の一覧表は1. マスタとコード体系を参照。

R/L(アール/エル)
Right/Left(左右対称部品)。構成ツリーマスタ(KTMP)の品番R・品番Lはこの対を指す。(関連: engineering.html)
型種(かたしゅ)/TYMP
注意 マスタ名は「型種マスタ」だが、ソースのコメントに「型種マスタというよりは、外注への依頼内容マスタ」と明記されている。コード100〜399は表面処理用。名前から金型の型式分類を連想しやすいが、実体は外注先への加工依頼内容コード。個々のコードの具体名(めっき/塗装/熱処理等)の一覧は未取得。(関連: outsourcing.html)
金型管理№(かなががたかんりばんごう)
同一品番内で金型を区別する連番(mdnocd)。(関連: proto-tooling.html)
客先伝票№(きゃくさきでんぴょうばんごう)
得意先が指定する伝票番号。操作者が手入力し、システムによる自動採番は行われない。(関連: shipping.html)
号口区分(ごうくちくぶん)
この品番が「号口」=量産品であることを示す区分コード(WSKUGO)。NMMPコード区分18で名称照会。(関連: masters.html)
工程コード(こうていこーど)
生産工程(プレス・溶接・表面処理等)を識別するコード。工程マスタkompが正本で、工程係数という重み付け値も持つ。(関連: masters.html)
材質コード(ざいしつこーど)
材料の材質を識別するコード。材質マスタzsmpが正本(比重・単価も保持=材料費計算に直結)。(関連: masters.html)
CDTK拠点コード
試作関連プログラムで使う拠点コード(12/10/14/5000=新豊/試作/新川/トヨタ紡織)。(関連: proto-tooling.html)
終了区分(しゅうりょうくぶん)
支給品業務における完了フラグ(SKKUED)。1=現物受領確認済み。(関連: production.html)
受注区分(じゅちゅうくぶん)
受注ごとの処理方法を表すコード(NMMPでデコード)。号口の場合は固定値1。「依頼区分」と対で使われることが多い。(関連: order.html)
受注№(じゅちゅうばんごう)
個々の受注(注文)を識別する番号。1行ごとにjkmpから採番される(judp.junoju)。受注票(伝票)に印字される。(関連: order.html, masters.html)
受注処理区分(JUKBWJ)
出荷指示発行フローを初回通過したかどうかのフラグ。(関連: shipping.html)
出荷処理区分(JUKBWN)
在庫展開(SSBS02)が処理済みかどうかのフラグ。'E'=処理済。(関連: shipping.html)
試作№(しさくばんごう)
量産開始前の試作を識別する番号(半角数字、最大8桁)。アイシン支給品業務では、複数の受注を束ねる管理番号としても使われる(ASBS52で付与)。(関連: masters.html, proto-tooling.html, production.html)
指示区分(SJKUSJ)
製造指示の種類を表すコード。1=単品出荷品/2=組付部品/3=号口品。(関連: proto-tooling.html)
指示形態(JUD605/JHD062)
注意 受注の性質を表す分類コード。【ヒアリングで判明】板倉の受注は1号口金型の製作/2試作品の製作/3量産品の製作の3種に大別され、指示形態はこのうち2(試作系)と3(号口系)を区別するコードである。11-19=試作単品出荷品、21-29=試作組付品(一部資料は同じ範囲を「号口組付品」とも呼んでおり、呼称が資料間で割れている=未解明2試作品に属することが確認され、「試作組付品」が正式な分類。「号口組付品」は資料間の呼称ゆれ・俗称にすぎない)、31=組付まとめ指示、51-69=号口出荷(うち52=社内かんばん指示、61=610B〔シロキ工業〕、999=指示対象外)。JUD605は現行の単一値フィールドで、これを範囲コードへ拡張する改訂版フィールドJHD062が計画中(11→11-19、21→21-29、51→51-59、31/61/999は単一値のまま、52は改訂内容が未定)。JHD062はまだ全面稼働していない。1号口金型の製作がこのコード体系のどこに位置づくかは不明のまま(未解明、hearing.html参照)。(関連: order.html, production.html, shipping.html, proto-tooling.html, docs/feedback/analysis/2026-07-20-niimi-shijikeitai.md)
伝票№(でんぴょうばんごう)
注意 発注や得意先とのやりとりに紐づく伝票の番号。発注伝票№(WSNOHA)・客先伝票№(WSNOTD)が8桁・16桁の2形式で存在すると伝えられてきたが、実際にソース上で確認できたのはjudp.junotd数値8桁、n1dp/n2dp英数字8桁、n3dp英数字15桁の3種のみで、16桁の実装は見つかっていない。(関連: masters.html, order.html)
伝票区分(WSKUDE)
注意 コード体系(特に3桁目)が未確定で、値の意味の一覧が存在しない入力ガイド上の注記付きフィールド。「値の意味は担当者に確認してください」という説明が残っているほど、現時点でも意味が解明されていない。出荷側ではJUKUDEとして、1桁目=品番記入元(得意先/板倉)、2桁目=区別無/試作/号口、という構造が推測されている。(関連: masters.html, shipping.html)
単価区分(たんかくぶん)
製品単価マスタ(PRMP)のキー項目(PRKUTA)。' T'=単価行、' K'=型費行。(関連: estimate.html)
単価通知区分(SFKUTT)
「単価連絡表」という別帳票を発行したかどうかの管理フラグ。(関連: outsourcing.html)
棚番(たなばん)
自動倉庫内の保管位置(例:1-01-01形式)。棚番管理マスタtbmpが管理。(関連: proto-tooling.html)
中止区分(ちゅうしくぶん)
その受注/発注が中止されたかどうかを示す区分。半角スペース=通常、'D'=中止。似た名前の「打切区分」とは別概念なので注意。(関連: order.html, outsourcing.html)
打切区分(うちきりくぶん)
受注のライフサイクル状態を示す区分。0=未打切、8=生産完了(自動遷移)、9=打切済(出荷確定の意味も持つとされるが、正確な業務定義は未解明)。(関連: order.html, shipping.html, production.html)
内外コード(ないがいこーど)
部品が「内製(自社製造)」か「外注(外製)」かを示す区分(WSCDNG)。NMMPコード区分30。受注品番マスタ・構成マスタ双方で使う横断的な区分。(関連: masters.html, engineering.html, outsourcing.html)
内容区分(ないようくぶん)
品番の用途分類コード。NMMPコード区分17。(関連: masters.html, engineering.html)
年度連番(ねんどれんばん)
金型を一意に識別する年度+通し番号(6桁、YYMMNNで世紀情報を切り捨てる仕様)。(関連: proto-tooling.html)
発注№(はっちゅうばんごう)
仕入先×月ごとの連番(YYMMNNNN形式)。伝票№とも呼ばれる。(関連: outsourcing.html)
品番(ひんばん)
板倉のシステムには「受注品番」「部品品番」「旧品番」「注文品番」など複数の品番体系があり、それぞれ意味も発行元も異なる(各項目参照)。もっとも重要かつ最も混乱しやすいコード群。(関連: masters.html)
受注品番
得意先に納める完成品の品番。得意先が指定した品番そのもの、または板倉が採番した品番。受注品番マスタjhmpが管理。(関連: masters.html, engineering.html, order.html)
部品品番
受注品番を構成する個々の部品(プレス部品・材料単位)の品番。部品品番マスタbhmpが管理。(関連: masters.html, engineering.html)
旧品番(きゅうひんばん)
品番改番(設計変更等)が起きたとき、旧品番のレコードを削除済(JHKBWK='E')にする仕組み。物理削除ではなくソフト削除。(関連: masters.html, engineering.html)
注文品番(ちゅうもんひんばん)
外注先に発注するときに使う品番(社内品番と異なる場合がある)。(関連: masters.html, outsourcing.html)
品番参照TB⇔AS・SK(TAMP)
トヨタ紡織品番とアイシン精機品番を相互参照する双方向テーブル。(関連: engineering.html)
品番変換(CVMP)
得意先ごとに異なる品番体系を相互変換するための対応表。デンソー機工からのEDIデータの品番を社内品番へ変換する実例がある。(関連: masters.html, engineering.html)
保管コード(mdcdhk)
金型の保管場所種別。'S'=自動倉庫/'X'=未設定/'H'=東工場等。(関連: proto-tooling.html)
QRコードデータ
現場の現物管理で読み取るQRコード。品番種別+単品品番+試作№+支給数を1本の文字列にエンコードしている(49桁固定長)。支給品(アイシン)受入等で使用。(関連: masters.html)
得意先コード(とくいさきこーど)
販売先企業を識別する社内コード(数値6桁)。アイシン=3〜17の範囲、デンソー機工=20、等。得意先マスタtkmpが正本。(関連: masters.html)
仕入先コード(しいれさきこーど)
仕入先・外注先を識別する社内コード。仕入先マスタsimpが正本。(関連: masters.html, outsourcing.html)
処理区分(〜KBWK)
ほぼ全マスタの先頭列にある共通列。レコードの追加/変更/削除の状態を示す内部フラグと推定される(推測)。(関連: masters.html)
担当班コード(たんとうはんこーど)
生産現場の担当班を識別するコード(WSCDTH)。NMMPコード区分06。得意先マスタのTKD101(営業担当区分)とは別物なので混同注意。(関連: masters.html)
設計№(せっけいばんごう)
図面番号。品番1件につき1設計№が対応する(8桁)。KSBS03「設計№登録」で発番。西暦変換マスタyxmpのカウンタ列を使って生成されると推測される。(関連: masters.html, engineering.html)
レーザー№
プレス部品のレーザー加工用の管理番号(最大8桁×最大10件/品番)。部品品番マスタ内、またはKSBS14「レーザー№入力」で管理。(関連: masters.html, engineering.html)
ロット№(ロットばんごう)
作業指示単位の製造ロットを識別する番号。出来高報告書発行時に採番される(rnmpロット№マスタ経由)。材料管理№(W1NORT等)とは別物。(関連: masters.html, production.html, proto-tooling.html)

3. システム・データ用語

マスタ、サブシステム、AS/400固有の仕組み、主要テーブルの通称など、業務そのものではなくシステムの構造・データ基盤に関わる言葉。

ITSQ01R
全プログラム共通の権限チェックゲート。呼び出し元のCL名・端末(DSP)・ユーザーがsqdp/squpに登録されているかをチェックし、許可されていなければ実行を拒否する。(関連: masters.html)
EDI
得意先(デンソー機工等)とのデータ電子交換の仕組み。全件スナップショットを送る「オリジナル系統」と差分だけを送る「変更系統」の2系統からなる受信パイプラインがある。(関連: order.html, masters.html)
オフコン/AS/400
板倉製作所の基幹システムが稼働するIBM製オフィスコンピュータ(Application System/400)。RPG・CL・DDSで開発され、Webシステムのようなログイン画面はなく、端末と利用者IDの組み合わせで実行可否を制御している(推測)。(関連: index.html, masters.html)
CL(コントロール言語)
AS/400のジョブ制御用スクリプト言語。画面呼び出し・ファイルロック・権限チェックなどを行うラッパープログラムとして使われる。(関連: masters.html)
隠しメニュー
MENU00メインメニューの画面上には一切表示されない、特殊な打鍵入力(&INPS=50等)からのみ到達するサブシステム。経理管理サブシステムMENUR1がその実例で、過去のどの移行調査からも漏れていた。他にも&INPS=70(MENUU1訂正処理)等、未調査の隠しオプションが残っている可能性がある。 【2026-07-29ヒアリングで解消】 「13メニュー以外に、メニューに出ないけれど現役で使っている業務に心当たりはあるか」と 直接尋ねたところ、新實さんは「ないと思います。」と回答。MENUR1のようなもう一つの隠しサブシステムがある可能性は 顧客側の認識としては解消された。ただし「心当たりが無い」は「存在しないことの証明」ではないため、ソース側の 到達可能性解析(analysis/out/edges.csv)による裏取りは引き続き安全網として残す。 (出典: 新實さん、2026-07-29ヒアリングシート回答、docs/feedback/hearing/2026-07-29-niimi-hearing-sheet.md参照、hearing.html A1) (関連: finance.html, masters.html)
サブシステム
MENUxxという単位で分けられた業務機能のまとまり(例:MENUJ1受注管理、MENUW1号口管理)。板倉のシステム全体は11の可視サブシステムと31の到達不能サブシステムから成る。(関連: index.html, masters.html)
サブファイル(SFL)
RPGの画面上で複数行の一覧を表示する仕組み。新システムでは表形式のUIコンポーネントに置き換えられている。(関連: masters.html)
ステージングテーブル
印刷対象データを一時的に格納し、Excelマクロが読み取るための中間テーブル(JUDPP1, BJDPP2等)。「印刷シーム」パターンの構成要素。(関連: shipping.html)
到達不能メニュー
MENU00メインメニューから辿ることができない31個のサブシステム/メニュー(例:MENUJ1X0, MENUK2, MENUMD1〜3, MENUT2, MENUU1等)。過去の改修で使われなくなった残骸の可能性が高い。MENUR1(隠しメニュー参照)の前例からすると、未調査の実務が埋もれている可能性もある(推測)。 【2026-07-29ヒアリングで解消】 13メニュー以外に「メニューに出ないけれど現役で使っている業務」に心当たりがあるか 直接尋ねたところ、新實さんは「ないと思います。」と回答した。MENUR1のような未発見サブシステムの再来リスクは 顧客側の認識としては解消された。ただし「心当たりが無い」は「存在しないことの証明」ではないため、ソース側の 到達可能性解析(analysis/out/edges.csv)による裏取りは引き続き有効な安全網として残る。 (出典: 新實さん、2026-07-29ヒアリングシート回答、docs/feedback/hearing/2026-07-29-niimi-hearing-sheet.md参照、hearing.html A1) (関連: masters.html)
DFU(Data File Utility)
AS/400標準の対話型テーブル直接編集機能(バリデーションなし、専用画面を持たない汎用CRUDレーン)。JSBS02、KSBS25/26、MSBS18等で使われる。(関連: order.html, engineering.html)
名称マスタ(NMMP)
内容区分・表面処理区分・材料区分・板取区分・依頼区分・受注区分・内外コード・号口区分・担当班コード等、板倉システムに大量に存在する「◯◯区分」コードを、専用テーブルを持たずすべて1つの名称マスタにまとめて格納したもの(キーは名称区分+コード1+コード2の複合キー)。AS/400開発でよく見られる「コードブックパターン」だが、区分値の意味を知るにはNMMPの中身を見に行くしかないという属人化リスクを生んでいる。(関連: masters.html)
PBTANKR(製品単価参照)
単価マスタprmpを検索して単価・型費を返す共通サブルーチン。画面はなく、受注入力・売上計上・受注概算表・外製費用照会等、複数業務から横断的に呼ばれる。(関連: estimate.html, finance.html)
印刷シーム(PRINT-SEAM)
本移行プロジェクトの設計方針の一つ。実際の帳票印刷やExcelマクロ相当のバイト列は作らず、「Excel印刷を実行する代わりにログとステージングだけ行う」形で、内容確認用のHTMLプレビュー(window.print())に留める設計パターン。(関連: shipping.html, finance.html)
マスタ
得意先・品番・工程・単価といった、業務全体を通じて変わらない基礎データ。MENUM1が29種類のマスタをCRUD(追加・変更・削除・照会)操作の対象として管理する。(関連: masters.html, index.html)
MENU00
板倉製作所のオフコンのメインメニュー。ここから可視の11サブシステムに分岐する。(関連: masters.html, index.html)
MENUJ1(受注管理)
受注入力・変更・分納・引継ぎ等を扱うサブシステム。203本と全サブシステム中最大規模。(関連: order.html)
MENUK1(技術情報管理)
品番・構成(BOM)・設計№等の技術情報マスタを整備するサブシステム。(関連: engineering.html)
MENUW1(号口管理)
量産品(号口)の作業指示計算・完成入力・出来高報告等を扱うサブシステム。84本。(関連: production.html)
MENUA1(組付管理)
複数部品を組み立てて完成品にする組付工程の指示・実績管理を扱うサブシステム。(関連: production.html)
MENUT1(試作管理)
量産開始前の試作の作業指示・完成入力・在庫管理を扱うサブシステム。81本と号口に次ぐ規模。(関連: proto-tooling.html)
MENUB1(工機管理)
金型・治具の製作・保管・廃棄を管理するサブシステム。(関連: proto-tooling.html)
MENUG1(外製管理)
外注先への発注・受入・支払明細作成を扱うサブシステム。(関連: outsourcing.html)
MENUS1(出荷管理)
出荷指示・出荷入力・製品単価・請求書発行等を扱うサブシステム。(関連: shipping.html, estimate.html, finance.html)
MENUM1(マスタ管理)
29種類の主要マスタのCRUD操作をまとめて提供するサブシステム。(関連: masters.html)
MENUX1(システム管理)
CL実行許可設定(sqdp/squp)等、アクセス制御を扱うサブシステム。(関連: masters.html)
MENUR1(経理管理)
注意 MENU00の画面上には一切表示されない隠しオプションからのみ到達できた、支払業務専用のサブシステム(支払金額データ入力・支払案内書作成等、18プログラム)。過去のどの移行調査でも棚卸し対象から漏れており、2026年session 34で新たに発見・移行された。「メニューに出ているものが全てではない」という教訓の実例。(関連: finance.html, masters.html)
RPG
AS/400の主要な業務ロジック記述言語。画面(DSPF)とテーブル(PF)を直接読み書きする。(関連: masters.html)
bhmp(部品品番マスタ)
プレス部品の材質・板厚・レーザー№(最大10)・単価・展開周長・在庫数を管理。(関連: masters.html, engineering.html)
clmp(カレンダーマスタ)
稼働日/休日区分、曜日、番号を管理。生産全般の納期計算に使う。(関連: masters.html)
cvmp(品番変換マスタ)
得意先品番⇔社内品番の相互変換を管理(TB⇔AS・SK)。(関連: masters.html, engineering.html)
dcmp(DNPTカレンダーマスタ)
clmpとほぼ同じ列構成(年月日・曜日・番号)を持つが、「オリジナル日程」「進捗度」列を追加で持つ。カレンダー名の「DNPT」がデンソー関連の号口処理サブシステムMENUD1(到達不能メニュー)と綴りが一致することから、デンソー案件専用の生産進捗管理カレンダーである可能性が高い(推測)。(関連: masters.html)
hzmp(標準在庫マスタ)
標準在庫数・現在庫・引当済数・得意先別の内示数(当月/翌月/翌々月)を管理。(関連: masters.html, production.html)
jhmp(受注品番マスタ)
完成品の得意先・型式・各種単価(決定/見積/号試)・受注残数・現在庫数を管理。受注入力・技術情報管理双方の中核マスタ。(関連: masters.html, order.html, engineering.html)
judp(受注データ)
個々の受注行の実データ。単価・型費・請求対象年月・打切区分・中止区分等を持ち、受注~出荷~請求のすべてで参照される中核テーブル。(関連: order.html, shipping.html, finance.html)
jkmp(受注管理マスタ)
年月ごとの伝票番号発番カウンタ(連番・件数・消費税率)を管理。(関連: masters.html, order.html)
KTMP(構成ツリーマスタ)
多階層BOM(親子関係・レベル・R/L対応)をksmpより詳細に保持するテーブル。(関連: engineering.html)
kbmp(社内かんばんマスタ)
かんばん方式の入り数・許容端数などの設定を管理。(関連: masters.html)
ksmp(構成マスタ)
受注品番を構成する部品(BOM=部品表)の展開関係、構成数を管理。(関連: masters.html, engineering.html, production.html)
mdmp(金型管理マスタ)
金型の品番・得意先・保管場所・棚番・移動/廃棄日・最終納期を管理。(関連: proto-tooling.html)
nkmp(ナンバー管理マスタ)
注意 ブリーフごとに説明が微妙に異なる複合的なテーブル:年月ごとの伝票番号・消費税率の発番カウンタ(経理系の理解)、設計№の月次連番・累計件数を管理するカウンタ(技術情報系の理解、固定キー888888の1行)、受注№ではなく設計№・品番コードの採番専用マスター(受注系の理解)——いずれも「番号を発番するカウンタテーブル」という共通点はあるが、正確な守備範囲・唯一性は担当者への確認が必要。(関連: masters.html, engineering.html, order.html)
prmp(製品単価マスタ)
得意先向け販売単価の履歴(適用日で切替)、外注費・材料費・加工費・表面処理費の内訳、寸法・重量・取り数などコスト積算根拠を管理。(関連: estimate.html, masters.html, finance.html)
rnmp(ロット№マスタ)
ロット№と受注品番の対応を管理。材料トレーサビリティ用途だが、多くの列が未使用。(関連: masters.html, production.html, proto-tooling.html)
sgmp(作業者マスタ)
作業者名・等級・所属班を管理。号口/組付/試作の実績入力で使われる。(関連: masters.html, production.html)
SHDP(支払費用データ)
仕入先×発生月をキーとする、外注/材料/工具/設備/その他の非仕入系コスト台帳。(関連: finance.html)
simp(仕入先マスタ)
仕入先の名称・住所・支払条件・振込銀行口座・会計科目を管理。(関連: masters.html, outsourcing.html)
smmp(支給品マスタ)
アイシンからの支給部品の対応関係と終了区分を管理。(関連: masters.html, production.html)
snmp(設計№マスタ)
品番と設計№(図面番号)の対応を管理。(関連: masters.html, engineering.html)
squp/sqdp(CL実行許可設定)
端末(DSP)単位(sqdp)・ユーザー単位(squp)でどのCLプログラムの実行を許可するかの設定。全プログラムの入口でITSQ01Rが両方をチェックする二重ゲート。「このPCからは実行できません」というメッセージは端末側の許可がない場合に出る(ユーザーが正しくても弾かれる)。(関連: masters.html)
szmp(使用材料マスタ)
受注品番ごとの使用材料・板厚・材料区分を管理。bhmpが持つ材質属性とは別に、この組み合わせを保持する(両者の一次情報がどちらかは未確認)。(関連: masters.html, proto-tooling.html)
tbmp(棚番管理マスタ)
倉庫の棚の位置・高さ・積載可能箱数・最終入庫日を管理。(関連: masters.html, proto-tooling.html)
tk1p(得意先マスター従属1)
得意先ごとの請求締日・請求書発行区分(tkmpの拡張レコード)を管理。(関連: masters.html, finance.html)
tkmp(得意先マスタ)
得意先の名称・住所・営業担当区分・請求関連の並び順を管理。(関連: masters.html, finance.html)
yxmp(西暦変換マスタ)
和暦↔西暦変換に加え、設計№生成用のカウンタ列(yxcdsk)を保持すると推測される。1つのマスタが表向きの用途(暦変換)と裏の用途(採番)を両方持っている例。(関連: masters.html, engineering.html)
zsmp(材質マスタ)
材質の比重・単価(材料費計算の元データ)を管理。(関連: masters.html, proto-tooling.html)

4. 帳票

受注票から支払総括書まで、業務の節目で発行される紙・Excel・帳票プレビューの通称。

完成指示書(かんせいしじしょ)
得意先支給図面等と共に図面整理業務で電子化・保管される、完成品に関する指示文書。(関連: engineering.html)
金型・治具作業指示書(かなががたじぐさぎょうしじしょ)
工機課への金型/治具製作依頼書。(関連: proto-tooling.html)
組付指示書(くみつけしじしょ)
部品を組み立てて出荷する製品向けの指示書。単品出荷向けの「出荷指示書」と対になる。(関連: production.html, shipping.html)
支払案内書(しはらいあんないしょ)
仕入先へ支払内容を通知する帳票。経理管理サブシステム(MENUR1)が作成する。(関連: finance.html)
支払明細書(しはらいめいさいしょ)
仕入先・対象月ごとの受入実績の集計帳票。外製管理側(GSBS06等)で作成され、経理への引き渡しデータになる。(関連: outsourcing.html, finance.html)
支払総括書(しはらいそうかつしょ)
支払データを種別ごとに小計する集計帳票。「FOR EXCEL(通常)」「FOR EXCEL(保存用)」「現物印字版」など複数の出力形式がある。(関連: finance.html)
出荷指示書(しゅっかしじしょ)
どの受注をどれだけ・いつまでに出荷するかを現場に示す帳票(単品出荷品向け)。(関連: shipping.html)
出来高報告書(できだかほうこくしょ)
単一の号口品受注について生産実績(出来高)を報告する帳票。ロット№がこの発行時に採番される。(関連: production.html)
受注票(じゅちゅうひょう)
受注内容を記載した社内向け作業指示スリップ。印字される単価は受注品番マスタ(JHMP)の見積単価であり、確定後の決定単価とは別管理である点に注意。(関連: order.html, estimate.html, masters.html)
受領書(じゅりょうしょ)
得意先が受け取ったことを示す帳票。納品書と同様、AS/400側の出荷入力(プルーフリスト印刷のみ)からは発行されない。(関連: shipping.html)
請求書(せいきゅうしょ)
得意先への売上請求帳票。締め日・請求対象年月に基づき作成される。「請求済」を示す独立フラグは受注データ(JUDP)に存在せず、締め日による日付ガードのみで整合性が守られている。(関連: finance.html, shipping.html)
単価連絡表(たんかれんらくひょう)
外注先へ単価を通知する別帳票。単価通知区分がこの帳票を発行済みかどうかを管理する。詳細な発行タイミングは未解明。(関連: outsourcing.html)
納品書(のうひんしょ)
注意 得意先向けの正式な納品書は、AS/400側の出荷入力(ITND50R)ではプルーフリスト(内部証跡)しか印刷されず、発行されない。「出荷準備」Excelジョブ側で取引先別の作成手順書に沿って別途作成されると見られ、AS/400の管理対象外である(正式な発行タイミング・ツールは未解明)。(関連: shipping.html)
廃棄チェックリスト(はいきちぇっくりすと)
構成部品の最終受注納期を元に廃棄候補金型を洗い出す帳票(ZSBS19、金型廃棄チェックリスト)。(関連: proto-tooling.html)
プルーフリスト
出荷入力等の処理結果を確認するための内部証跡帳票。得意先向けの正式書類ではない。(関連: shipping.html)
品番紙(ひんばんがみ)
完成品に貼るラベル(識別票)。「品番紙要不要」フラグ(JHMP.JHD033)が100の品番のみ、完成入力のたびに自動発行される。(関連: production.html, shipping.html)
見積書(みつもりしょ)
注意 AS/400の管理対象外の帳票。Excel/VBA(source/estimate/)側で作成され、AS/400上に「見積書作成プログラム」は存在しない。決定した単価をSSBS04へどう転記しているかは未解明。(関連: estimate.html)
板倉製作所 業務フロー資料 — 出典: AS/400 ソース・翻訳仕様・Excel/VBA 資産(itakura-sys リポジトリ) ← 14. ヒアリングシート / 16. データモデル(ER図) →