10. 試作

得意先から試作品(量産の前に少量だけ作る検証用の部品)の依頼を受けてから、作って、完成させ、量産(号口)につなげるまで。私たちの資料の中に、試作のデータそのものについて食い違った説明が残っています。まずそこを確認させてください。

1. いま私たちが理解している流れ(たたき台)

これは推測です。違うところを教えてください

AS/400の試作管理の画面(MENUT1)のソースと、8年分の試作作業指示データから組み立てた想像図です。試作担当の実際の作業を見て書いたものではありません。

  1. 試作の作業指示数を計算する — バッチ処理を1回実行すると、5つの処理が一気に連続実行される(途中で止められない)
  2. 指示書が発行される — ①作業指示書、②品質チェックシート、③仮出庫指示書(材料・部品を先に出すための指示)の3枚が同時に出る
  3. 金型・材料を手配し、加工する
  4. 完成入力をする — 単品出荷品・組付部品・まとめ指示の3つで、それぞれ別の完成入力画面がある
  5. 在庫を確認・調整する — 試作品専用の在庫が別に管理されており、直接数字を書き換えられる特別な画面もある(限られた人しか使えない仕組みになっている)
  6. 量産(号口)につなげる — 「試作から号口へ昇格する」という決まった処理は見当たらず、別の受注として新たに起こしているのではないかと考えています

この6段階、順番も粒度も合っていますか? 特に最後の「量産への引き継ぎ」はどう行っていますか?

試作が終わって量産に移るとき、システム上で自動的に切り替わる仕組みは見つかりませんでした。「試作で使った品番のまま、新しく量産の受注を起こしている」という理解で合っていますか? それとも私たちが知らない別の手順がありますか?

  • おおむね合っている。量産は別の受注として起こす
  • 実際は別の手順がある(どんな手順:       )
  • 担当者(       )に聞かないと分からない
  • 上のどれでもない

2. 一日の流れ

試作は号口(量産)のような毎日決まった作業ではなく、依頼ごとに動く仕事だと考えています。1件の試作依頼が「受付」から「完成」まで、どんな流れで進むかを教えてください。

タイミングやっていること使うもの(AS/400・図面・紙・電話)
依頼を受ける
指示書発行後の準備
試作加工
完成入力・報告
得意先への提出・量産への引き継ぎ

試作の作業指示数を計算するバッチ処理は、途中でエラーが起きても表に出さずそのまま次の処理に進む作りになっています。「計算された数字がなんだかおかしい」と感じたことはありますか?

システムの内部の話で恐縮ですが、もし心当たりがあれば、いつ頃・どんな場面だったかを教えてください。「特に困ったことはない」も立派な答えです。

3. この数字、合っていますか

実データ(2018年1月〜2026年6月29日)から出た数字です。どれも「システムに記録された結果」であって、実際の試作担当のやり方を示しているとは限りません。

私たちの資料の中で説明が食い違っています

試作を解説した別ページでは「試作品は号口とは別の作業指示ファイル(製造指示データ)で管理される」と書きましたが、号口(量産)を解説したページでは同じ表を「号口部品作業指示、全15,141件」として説明しています。同じ1つの表を、私たちは2つの矛盾した説明で書いてしまっています。

7.9日 / 10.6日
「単品出荷品」「組付部品」という区分の指示は、受注から完成まで平均1〜2週間で終わっています 製造指示データの指示区分1(単品出荷品)は受注日→完成日の平均7.9日、区分2(組付部品)は平均10.6日。同じ表の区分3(号口品)は平均109.8日と大きく異なります。試作らしい「短期間で仕上げる」区分と、量産らしい「長期間かけて補充する」区分が、同じ表に同居しているように見えます。

この製造指示データの表は、試作専用の表ですか? それとも試作と号口(量産)の指示が同じ表に混ざっているのでしょうか?

「単品出荷品」「組付部品」の指示は平均1〜2週間で終わっており、試作らしい短さです。一方「号口品」の指示は平均100日以上かかっており、量産の補充らしい長さです。同じ表の中に性格の違う2種類のデータが混ざっているのではないか、というのが今の私たちの推測です。

  • 試作専用の表で、号口のデータは別の表にある
  • 試作と号口、両方の指示がこの表に混ざって入っている
  • 分からない。データの持ち方は意識したことがない
  • 上のどれでもない

新システムで試作と号口の作業指示を1つの仕組みにまとめるべきか、分けるべきかが決まります。

99.1% / 0.9%
試作品の在庫が変わるとき、ほとんどは自動処理で、直接書き換える特別な画面はごくわずかです 試作品在庫変更履歴(13,879件、2024年8月〜2026年6月の直近2年弱のみ保持)のうち、受入・完成入力などの通常処理による自動記録が99.1%。数量を直接上書きできる特別な画面(あらかじめ決められた少人数しか使えない仕組み)を通った記録はわずか0.9%(119件)でした。

試作品の在庫数を直接書き換える場面は、実際どんなときに発生しますか?

この画面は限られた人だけが使えるように制限されており、パスワードのようなものが必要な作りになっています。棚卸で数が合わなかったとき以外にも使う場面があれば教えてください。

  • 棚卸で現物と数が合わなかったときだけ使う
  • 不良・破損で在庫から外すときにも使う
  • 誰が使えるのか、現状の顔ぶれが分からない
  • 上のどれでもない
17,745件
材料のロット番号は連番でしっかり記録されていますが、誰がいつ採番しているかは分かっていません ロット№マスター17,745件、受注品番は全件埋まっており99.0%が現行の受注品番マスタと一致。番号自体も110701〜128455の連続した範囲に収まっており、手作業の散発的な入力ではなく採番カウンタのような運用に見えます。

材料のロット番号は、どの作業のときに・誰が採番していますか?

完成入力の際に材料のロット番号を紐付ける欄がありますが、その番号自体がいつ・どこで作られるのかがソースコードからは分かりませんでした。材料が入荷したときにあらかじめ採番しているのか、使うときにその場で決めているのかを知りたいです。

4. システムに残らない仕事

ここが一番知りたいところです

試作担当にも個人別のログイン記録はなく、作業者コードも記録されていません。加えて試作の依頼そのもの(得意先から最初にどう伝わってくるか)は、私たちのデータからは一切見えません。

得意先からの試作の依頼は、どうやって受け付けていますか?

FAX・メール・電話・営業経由など、経路が複数あるのではないかと考えています。依頼を受けてからシステムに指示として登録するまでに、間に何か紙やExcelを挟んでいますか?

  • 営業を経由して伝わってくる
  • 得意先の技術担当と直接やり取りする
  • FAX・メールで届いたものをそのまま登録する
  • 上のどれでもない

「仮出庫指示書」(材料・部品を先に出庫するための指示)は、実際どう使っていますか?

指示書発行と同時に自動的に出てくる帳票ですが、これを見てから何をするのか、誰が出庫作業をするのかが分かりません。

試作でうまくいかなかった(不良・やり直しになった)とき、どう記録・共有していますか?

試作は元々「検証のため」に作るものなので、うまくいかない・作り直すこと自体が珍しくないと想像しています。それをどこかに記録していますか、それとも記録せず次に活かすだけですか。

  • 紙の記録に残す(何という書類か:       )
  • 得意先への報告書にまとめるだけ
  • 特に記録はせず、担当者の記憶・経験で共有している
  • 上のどれでもない

5. こうだったらいいのに

AS/400の作り直しはしません

新しいシステムは画面も操作も一から作れます。今の不便を我慢する必要はありません。

次のうち、試作の仕事であったら助かるものはありますか?

他社の試作・開発現場では当たり前だが、今のAS/400にはない、という機能を並べました。要る・要らないを教えてください。

  • 試作から量産(号口)への切り替えを、画面上で1回の操作でできるようにする
  • 試作品の図面・仕様をタブレットでその場で見られる
  • 不良・やり直しの理由を写真付きで記録できる
  • 得意先ごとの試作依頼の履歴を、まとめて検索できる
  • 材料ロット番号を自動で採番し、取り違えをなくす
  • 上のどれよりも先に直してほしいことがある(       )

逆に、今のやり方で「これは絶対に変えないでほしい」ものはありますか?

仮出庫指示書のような紙のやり取り、口頭での得意先対応など、慣れているやり方を無理に変える必要はありません。失われると困るものを先に知っておきたいです。