8. 製造(製作部)
製造指示ができてから、現場で加工・組立をして、完成入力を押すまで。8年間で15,141件の製造指示が記録されていますが、誰が作業したかは一件も記録されていません。このページで一番教えていただきたいのはそこです。
1. いま私たちが理解している流れ(たたき台)
AS/400の号口(量産)管理の画面(MENUW1)のソースと、8年分の製造指示データから組み立てた想像図です。製作部の実際の作業を見て書いたものではありません。
- 製造指示ができる — 毎晩自動で計算される(在庫が足りない分だけ指示が作られる)か、現場の「社内かんばん」というカードをスキャン・入力したその場で1件作られるか、2つの起こり方がある
- 指示書が発行される — 紙の作業指示書が印刷されて現場に渡る。「かんばん品」と「社内かんばん」で発行のされ方が違うらしい(詳しくは §3 で伺います)
- 現場で加工・組立をする
- 完成入力を押す — 画面で受注番号を入れると指示内容が表示され、完成日・出来高(実際にできた数)・保管場所・使用材料番号を入力して確定する
- 支給品をQRで受け入れる — アイシン向けの試作組付案件では、得意先から支給された部品をQRコードのスキャンで受け入れる工程がある
- 出来高を後から訂正する — 数え間違いや後からの修正は別の画面で直す
この6段階、順番も粒度も合っていますか?
私たちはプログラムのソースコードだけからこの順番を推測しました。実際の現場では「まず段取りをして」「複数の指示をまとめて片付けてから完成入力する」など、私たちが知らない手順があるはずです。
- おおむね合っている
- 順番が違う(どこ→どこ: )
- 抜けている工程がある( )
- そもそも紙の指示書を見て作業しており、画面はほとんど見ない
- まったく違う。一から説明したほうが早い
2. 一日の流れ
ここが私たちにとって完全な空白です。データには日付しか残っておらず、朝から晩までの中でいつ何をしているかが一切分かりません。ふつうの一日を教えてください。
| 時間帯 | やっていること | 使うもの(AS/400・紙・現品票・口頭) |
|---|---|---|
| 朝礼・段取り | ||
| 午前の生産 | ||
| 昼休み | ||
| 午後の生産・段取り替え | ||
| 完成入力・後片付け | ||
| 終業・引き継ぎ |
号口(量産)の製造指示は毎晩バッチ処理で自動計算されます。前日のうちに完成入力を終わらせておかないと、翌日の指示数が狂う、といった締切はありますか?
AS/400のバッチ処理は深夜1:30から動き始めます。日中の完成入力がその時刻までに終わっている必要があるのか、それとも現場には別の締切感覚があるのかが分かりません。
3. この数字、合っていますか
実データ(2018年1月〜2026年6月29日、製造指示15,141件)から出た数字です。どれも「システムに記録された結果」であって、実際の現場のやり方を示しているとは限りません。
完成入力の画面には「処理者コード」を入れる欄があります。実際に入れていますか? それとも空のまま進めていますか?
システムは「誰がやったか」を記録できる作りになっているのに、8年間一度も使われた形跡がありません。入れる意味がなかったのだと思いますが、理由を教えてください。AS/400は「SEIZOU」のような工程ごとの共有ログインで動いていると伺っており、そもそも個人を区別する発想自体がないのかもしれません。
- 個人を区別する必要がなく、入れたことがない
- 誰の作業か分かる別の記録(現品票・日報など)が別にある
- 昔は入れていたが、今はやめた
- 欄があること自体を知らなかった
- 上のどれでもない
新システムで「誰が作業したか」を記録する機能を作るべきかどうかが決まります。
「単品出荷品」「組付部品」「号口品」、この3つの指示は現場では別の仕事として扱われていますか?
担当している班(グループ)を見ると、「単品出荷品」と「組付部品」はほぼ同じ班(80番)が扱っているのに対し、「号口品」だけは別の班(4番)が8割近くを扱っていました。3つは同じ製作部の中でも担当が分かれているのではないかと考えています。
- はい、担当するグループ・ラインが分かれている(どう分かれている: )
- 名前は違うが、実際は同じ人・同じラインで作っている
- そのときの手空き状況で誰でもやる
- 上のどれでもない
「作業を始めた日」を別に記録する意味はありますか? それとも「指示書が出た日」と「完成した日」の2つが分かれば十分ですか?
画面には仕掛日を入れる欄がありますが、ほとんど使われていません。現場の感覚として「着手」という区切りに意味があるのか、それとも指示が出たらすぐ作業に入るので区別する必要がないのか、教えてください。
この「午前に集中し、正午に落ち込み、16〜18時にもう一山ある」という発行パターンは、実際の一日の動きと合っていますか?
SJLPは私たちが確認できた唯一「時刻」が残っている表です。指示書が発行される時間帯は分かっても、それが「朝礼が終わってすぐ」なのか「前日の残りをまとめて処理している」のかは分かりません。
- 合っている。朝礼後と夕方の段取り替えのタイミングで発行が集中する
- 発行のタイミングは特に意識していない(システムが自動で出すだけ)
- 実際はもっと違う時間帯に集中している(何時ごろ: )
- 上のどれでもない
支給品をQRで受け入れるとき、実際に「いつ・何個受け入れたか」はどこかに記録していますか?
画面上は日付と数量を記録できる作りですが、8年分すべて空欄でした。QRスキャン自体はしているが数字は別の場所(紙・現品票・口頭)で管理しているのか、それともこの画面自体をほとんど使っていないのかを知りたいです。
- QRスキャンはしているが、数量・日付は別の紙で管理している
- 受け取ったらその場で使うので、数量を記録する習慣がない
- この画面自体、あまり使っていない
- 支給品の受け入れ自体、担当( )に聞かないと分からない
- 上のどれでもない
4. システムに残らない仕事
製造・検査・出荷といった現場部門には、そもそも個人別のログイン記録がありません。AS/400は「SEIZOU(製作部)」「KENSA(品質課)」「SEISAN(生産)」という工程ごとの共有ログインで運用されており、作業者コードも全件空欄です。製作部の一日の仕事のほとんどは、私たちにはまったく見えていません。
「作業日報」のようなものを、現場では書いていますか?
何という名前の紙・帳票か、誰が書いて誰が集めているか、1日1枚か1人1枚か、どこに保管されているかを教えてください。「日報」という名前でなくても、似た役割のものがあれば教えてください。
「現品票」(加工中の部品に付ける札・カード)は使っていますか?
完了指示書の処理フロー図には「現品票発行」という工程が描かれていますが、実際にどんな紙で、部品のどこに付けて、いつ剥がすのかが分かりません。
- 使っている(どんな紙・カードか: )
- 昔は使っていたが、今は使っていない
- 現品票という言葉自体、聞いたことがない
- 上のどれでもない
不良品が出たとき、手直しややり直しはどうやって記録・共有していますか?
出来高(できた数)や完成数はシステムに残りますが、「不良で何個ダメになったか」「手直しでどれだけ時間がかかったか」を記録する画面は見当たりませんでした。ホワイトボードや口頭での引き継ぎが中心ではないかと考えています。
- 紙の不良報告書がある(名前: )
- ホワイトボードに書く
- 朝礼・終業時の口頭連絡だけ
- 班長・現場責任者に直接伝えるだけ
- 上のどれでもない
不良・手直しの実態が分かると、新システムに記録機能を持たせるべきかが決まります。
5. こうだったらいいのに
新しいシステムは画面も操作も一から作れます。今の不便を我慢する必要はありません。
次のうち、現場であったら助かるものはありますか?
他社の製造現場では当たり前だが、今のAS/400にはない、という機能を並べました。要る・要らないを教えてください。
- 現場でタブレット・スマホから指示内容や図面をその場で見られる
- 完成入力をバーコード/QRのスキャンだけで済ませられる
- 手書きの日報・現品票をなくし、その場で入力・記録できる
- 不良品を写真で記録できる
- 誰が・いつ・何を完成させたかが自動で記録に残る
- 今日やるべき指示の一覧が、探さなくても画面にすぐ出てくる
- 上のどれよりも先に直してほしいことがある( )
逆に、今のやり方で「これは絶対に変えないでほしい」ものはありますか?
紙の指示書のほうが早い、現品票の運用は今のままがいい、口頭の引き継ぎで十分、といった話も含みます。新システムで失われると困るものを先に知っておきたいです。